メンバー紹介:エミリー

エミリーは「並列思考補助電脳」という複雑な名前の遺物を頭につけている。
現状、指名手配犯である。

マッドサイエンティスト「パティス」の実験体だった。

しかし、彼の意図した結果とは異なっていたエミリーは、
失敗作の烙印を押され、あげく指名手配犯として砂漠の真ん中に捨てられることになる。

彼女の開発原案は、並列処理を行う事により圧倒的な情報処理能力を発揮する事ができる、
というもののはずだったが、彼女の怠惰な性格により、むしろ自分の体をいかに使用せず、
「並列思考補助電脳」を代わりとする事でどのようにして楽に生きる事ができるか。
という事に全能力が割かれていた。
パティスでなくとも、失敗作の烙印を押すかもしれない。

そんなこんなでモンスターがあふれる砂漠に捨てられたのだが、モンスターは彼女にとって大きな問題ではなかった。
電脳の優れた能力のおかげで、普通のモンスターなど相手にならない。

むしろ、砂漠の暑さ。これが、彼女にとっては地獄のような熱さだった。
ただでさえ常に放電している電脳が熱くてたまらないのに、
熱い熱風が吹き荒れる砂漠は、エミリーにとっては火炎放射を全方位から放たれているように思えた。

何とか暑さを避ける場所を探していた時、エミリーはカランと出会った。
見た目少女のエミリーにカランは気を許し、会話を交わした。

そのカランが語った言葉は、エミリーに一筋の光を見出させた。

カランが言うに、辺境の領地には砂漠より森が多いという。
話すうちに指名手配犯と知り仰天して逃げるカランの後を追い、エミリーの辺境の領地への旅が始まった。